👑Emperor bride
一行は、山の洞窟に入って行った。
門には山賊だろうか?
毛皮を着た髪ボサボサで髭ボーボー
太ったのやら細い奴がいる。

しかし皆筋肉が半端なく強そう
に見える。
夕暮れになると女達が男達に囲
まれ出て来た。

震える手で酌をさせられ、
酒を飲まされている。

琴乃は顔に泥を塗り紛れ込んだ。

男達の目が女を選んでいる事に
気ずいた。
「今日の子は、水あげ用だから手
だすんじゃないよ。
お頭にきつく言われてるんだからね。
明日にはお前達用の娘を
連れてくるから、我慢おしっ‼」

「あー、マジかー嘘だろー
1人2人何とかしろよー」

ガャガャガャ
ガャガャガャ、 ガャガャガャ
気持ち悪い声に身が震える。


「娘たち、高い金払ってるんだ、
痩せないようにちゃんとたべろ‼
痩せた女は魅力ないからね。‼

お前たちは、
ブラマダ国カイン、アラバレント
様の茶会の遊びものになるんだから
ね。
確たるお方達を満足させる為に
良家の娘を選んだんだ
傷を 付けてみろ‼クビが飛ぶぞ‼」


お“お﹏お﹏‼

まあ、その茶会までは皆大事に
扱われそうだ。少し安心した。
逃がす機会はまだ有ると、
言う事だ。。

ー人の男が一人分の食事を持ち、
洞窟へと入って行った。

不思議に思った琴乃は、
後を付けた。
細長い階段を降りて行く。

ヒカリゴケが生えていて中は明るい
石でゴッゴッとした石段には、

ヒッ🐸蛙 ヒッ‼トカゲ🦎
ウヨウヨいる。見えないだけで
もっといそうだ。


背中がムズムズする。
ブチョッブチャッと音がするのは
踏んずけてるから?

先を行く男の足音が
ビシャッビシャッビシャッ‼
気、気持ち悪い。
早く出たいがあの食事は、
誰か中に居るとゆうことだ。


怖いもの見たさの、好奇心が
琴乃を振るい立たせていた。


随分下まで降りてきた、
ガシャャャャンと音がして

ギギギギギーと鉄の刷れる
音が洞窟の中に、響いている。

「飯だ‼」

暗闇に慣れてよく見ると、
僅かな光が見える牢番が去ると
男は琴乃に目を向けて言った。

「お前は誰だ?男か?
女か?」

急に声を掛けられヒッ‼
暫くつつ立ったまま、固まって
居たが..

「人買に買われたのか?
隙を見つけて逃げなさい。
朝が来る前に逃げたが良いぞ‼」


しわがれた声の髪はボワンボワン
顔は髭だらけで良く見えない。

服はボロッボロのひざ丈まで
しかない。身長は高くみえる。

優しそうな物のいいかた。
品のある身のこなしに安心した
のか琴乃も声を掛けた。



「貴方はどうしてここに?」
彼は食べていた食事をやめ顔を
向けてきた。

「そなたに話てもどうにもならぬ。
ただ死を待つだけだ‼」
そう言うと僅かな食事を終わらせた。


「悪い事をしたのですか?
でもここはマノリラ国でしょう。
チャンクは、こんな拘束の仕方は
しない。」

「何っ‼マノリラ国なのか?
チャンクとは皇帝殿下の
チャンク様のことか?」


「ここはまだマノリラ国です。
この先がブラマダ国と
標識に書いてありましたよ。」
そう、さっき娘達の後を付けた時
偶然標識がみえたのだ。


「貴方のなまえは?
私は琴乃と言います。」

「私は、ハリー、アンダーソン。」
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