👑Emperor bride
「ねえねえ、今日は何があるの?
遅番だったから、何にも聞いて
無いのよ。」

「あなた新入り?」
琴乃は、ウンウンと頷きながら
今日の行事を聞き出した。


「今日はね殿下のフイアンセの
ルナ様が見えてるの。


ほらー前のエミリア様があんなん
だったじゃない。

あれから上の官僚達が探し回って
清楚でお淑やかな姫様を
見つけたのよ。」

「え‼デモ殿下には、
いらっしゃるんじゃ..」

「あ‼今殿下の処にいらっしゃる、お妾さん。」

「あ、ああ聞いた聞いた。 押しかけていらしたんでしょう。
ズーズーしいって
噂よ。」

「しってる。ルナ様がいらっ
しゃっても
帰らないんだって‼」

「殿下も追い出そうとしても
居座ってるって話しよ。」

「まあ、気持ちはわかるわー‼」



「殿下は、カッコイイだけ
じゃなく
頭もいいもの。

今度だって、
カイン、アラバレン ト
様をグウの音も出ないくらい
追い込んで

自滅させたんですってー
すごーい。」

キャーキャーキャーキャーキャーキャー
女の子のチャンク自慢は、
止まら無い。

この子達が言っていること、
噂よね。間違いだよね。


急いで真相を確かめようと
チャンクの執務室に向かった。

「チャンク、ルナ様は、
綺麗すぎるぞ‼」
エドワードの声に足がとまる。

「ああ、2日前ラニトワ国まで
足を伸ばして合って来た。
確かに美人だ..。」

「こうなったら琴乃様には、
やはり2号になって
もらわねばならないな。」

「あ、ああ、説得するよ。」

「俺も姉夫婦、姪まで世話になった
と聞いて感謝しかないが
国を収めるのとは又話が別だ。
お前もルナ様を見て、
迷ってるんだろう。」

「・・・」


その立ち話を聞いて項垂れた。
噂は本当だった。
その夜ルナ様の歓迎会が執り
行われた。

メイドは、全員集められ
琴乃担当のメイドさえ駆り
出された。

メイド服を着た琴乃もせっせと
働いた。

ファンファレーが高らかに鳴ると
軍服に方から金色の勲章を下げ
キラキラした 服装の、チャンクの手には白いレースの
ウエイディンググローブをした
白い指を覗かせたルナ様の手が重なっていた。

薄いピンクのレースが
何枚も重ねられた可愛らしい
ドレス。

レースの可愛らしさと
背中がカットされて綺麗な肌を
さらけ出した装いは
大人の女を感じさせる。

凄くうつくしい。
結い上げたブロンドへァーに
チャンクも声を失っている。

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