ある幼なじみの恋 [完]
放課後。
明日からテストということもあって結構多くの人が先生に質問したり友達同士で教え合ったりしていた。
今日も昨日みたいにそれぞれ別れて勉強した。
「舞ちゃん、ここ聞いてもイイ?」
呼ばれて顔を上げると、そこには早紀ちゃんが立っていた。
「うんいいよ。どこ?」
「ここなんだけど・・・」
「あ~これね~・・・」
早紀ちゃんは不思議な子で、難しい考え方はすらすらと解けるのに、
計算ミスの量がはんぱなく多かったり。
おもしろい子だった。
そして
純粋そうな子だった。