星空の下、君に恋をして。
「見学か?」
「っ、はい!見学させていただいてます。…と、2年A組の葉月桜夜です。」
私が体勢を整えて自己紹介すると、その先輩はふっと目を細めた。
「俺は、椿山亜蓮だ。一応、この吹奏楽部の部長をやっている。」
「…つばきやまって…」
私がぽつんと呟くと、由香ちゃんがニコッと笑って言った。
「そうだよ!亜蓮先輩は、かの有名な椿山家の長男なの!将来は跡継ぎなんだって!」
「大沢、お前はそんなことを楽しそうに言うな…」
「えーっ」
むっとしたような椿山先輩とニヤニヤする由香ちゃんが面白くて、私は思わずクスッと笑ってしまった。
「すごいと思います、跡継ぎなんて。」
「っ…凄いとかでは…定めなんだ。」
仕方なさそうにそう言った椿山先輩は、少し顔が赤くなっていた。
「そうかもしれないですけど、跡継ぎなんて、よっぽどしっかりしてるんじゃないとなれないんじゃないんですか?」
目を丸くする椿山先輩。
「だから、凄いと思います。」
もう一度そう言うと、椿山先輩は少し頬を緩めて頷いた。
「葉月は凄いな。そんなこと、考えたこと無かった。」
凄い。
さっき自分が言った言葉なのに、そのまま返されると胸がどくんと鳴った。
「っ、はい!見学させていただいてます。…と、2年A組の葉月桜夜です。」
私が体勢を整えて自己紹介すると、その先輩はふっと目を細めた。
「俺は、椿山亜蓮だ。一応、この吹奏楽部の部長をやっている。」
「…つばきやまって…」
私がぽつんと呟くと、由香ちゃんがニコッと笑って言った。
「そうだよ!亜蓮先輩は、かの有名な椿山家の長男なの!将来は跡継ぎなんだって!」
「大沢、お前はそんなことを楽しそうに言うな…」
「えーっ」
むっとしたような椿山先輩とニヤニヤする由香ちゃんが面白くて、私は思わずクスッと笑ってしまった。
「すごいと思います、跡継ぎなんて。」
「っ…凄いとかでは…定めなんだ。」
仕方なさそうにそう言った椿山先輩は、少し顔が赤くなっていた。
「そうかもしれないですけど、跡継ぎなんて、よっぽどしっかりしてるんじゃないとなれないんじゃないんですか?」
目を丸くする椿山先輩。
「だから、凄いと思います。」
もう一度そう言うと、椿山先輩は少し頬を緩めて頷いた。
「葉月は凄いな。そんなこと、考えたこと無かった。」
凄い。
さっき自分が言った言葉なのに、そのまま返されると胸がどくんと鳴った。