松原君の攻略は難しい。
松原零に近ずきたいのに、副会長とかめんどくさいことはやんないのがアイツらだ。


そのくせ、なんとかかんとか言ってくるけど、それ以外することないのかな。


私を恨むほど暇?


「あ、松原君じゃん。」


真希が指さした方には、松原零がいた。


何やってても、周りに人が群がっている。


後輩にも噂のようだ。


超絶イケメンの松原先輩


って。


「やっぱり、人気者なのは覆せないよねー」


分かってる。


別に私が気にしないで生きてけばいいだけ。


生徒会長と副会長。


それ以上では無いわけだし、普通に生きていこう。


考えるのは、もう辞めた。


「で、奈子は何パン買うの?」


「焼きそばパン。」


「ふふっ、そうだと思った!」


真希はよく笑う、女子らしい子だ。


ふわっとした髪に、ぱっちりとした目。


彼氏もいる。


そんな真希と一緒にいるのは自殺行為だと思うが、友達だし、そんなの関係ないと思ってる。


私も真希といるのが1番落ち着く。


小学校からの付き合いで、中学、高校とずっと一緒だ。


だから気を使わないでもいいから助かる。
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