輪舞曲-黒と白のcaprice-
「…まだ朝早いもんなー…。てかこんな穏やかな顔して寝るんだ、ユリアちゃんて」
ベットのすぐそばにある花瓶に乱暴に薔薇を挿して、眠るユリアに近付いていく。
それさえも気付かないのか、未だに静かに寝息を立てているだけ。
縮まる距離、固く閉じられた眼。
ベッドサイドのパイプ椅子に腰をかけ、眠るユリアの髪に手を伸ばす男。指先が髪に掠めるか否かの瞬間に固く閉ざされていた筈の瞳が大きく開き、瞬く間に起き上がり手には銃を持ち男の眉間に銃口を向ける。
がしゃあん!!
勢い余ったのか、繋がれていた管を無理やり抜いた為に点滴の装置は盛大な音を立てて倒れ真空パックに入れられていた液体は衝撃とともに破裂。それは床に流れたまま放置される。
髪を振り乱し構うことなく銃口を向けたユリアの腕にも引き抜いた形跡が残り、白いシーツの上に滴り落ちる血液。しかしそれは彼女にとってさほど大した問題ではなかったようだ。
相手に一切の視線を向けぬまま銃口を突き付けながら言葉を発する。
ベットのすぐそばにある花瓶に乱暴に薔薇を挿して、眠るユリアに近付いていく。
それさえも気付かないのか、未だに静かに寝息を立てているだけ。
縮まる距離、固く閉じられた眼。
ベッドサイドのパイプ椅子に腰をかけ、眠るユリアの髪に手を伸ばす男。指先が髪に掠めるか否かの瞬間に固く閉ざされていた筈の瞳が大きく開き、瞬く間に起き上がり手には銃を持ち男の眉間に銃口を向ける。
がしゃあん!!
勢い余ったのか、繋がれていた管を無理やり抜いた為に点滴の装置は盛大な音を立てて倒れ真空パックに入れられていた液体は衝撃とともに破裂。それは床に流れたまま放置される。
髪を振り乱し構うことなく銃口を向けたユリアの腕にも引き抜いた形跡が残り、白いシーツの上に滴り落ちる血液。しかしそれは彼女にとってさほど大した問題ではなかったようだ。
相手に一切の視線を向けぬまま銃口を突き付けながら言葉を発する。