輪舞曲-黒と白のcaprice-
「…よくここにいるってわかったね。なに、またあたしに見張りでもつけてたの?」
散乱した部屋を片付けてもらい(たっぷりと看護婦からは嫌みを頂戴したが)、ようやく対面、男は当初通りにパイプ椅子、ユリアはベッドの上に座っている。
「まさかまさか。そんな金と手間暇かけるような真似しねえから安心しなよ。ちょっと聞きたい事があったから調べさせたんだよ」
「…なによ。」
不機嫌を隠すことなく真意を問うがにこにこと笑い勿体ぶりながらなかなか口を開こうとしない男に若干業を煮やし苛つきを隠さないままユリアは吼える。
「だからなに!はやく言えば!イライラする!大体ボスとあろう御方が何の用でこんな場所に来てんのよ!さっさと帰んなさいよ!!」
「そうガミガミ怒んなよ~。ちゃんとカルシウム取ってる?
それに、名前で呼んでっていつも言ってるだろ?」
それすら気にならないのか、怒号を聞いても変わらない態度で笑みも絶やさないまま。
その姿に、ひとつため息をついて理性を取り戻す。
「…煙草吸えないからイライラしてんの。
ごめん、コウくんに八つ当たりしちゃった。」
「ヘビースモーカーには耐えられない環境だもんな。いいよ、いいよ。
いくらでもお兄さんに当たってきなさーい。
けどそろそろ禁煙しろよ?健康のためにさ」
「…今後の目標にする…。」
散乱した部屋を片付けてもらい(たっぷりと看護婦からは嫌みを頂戴したが)、ようやく対面、男は当初通りにパイプ椅子、ユリアはベッドの上に座っている。
「まさかまさか。そんな金と手間暇かけるような真似しねえから安心しなよ。ちょっと聞きたい事があったから調べさせたんだよ」
「…なによ。」
不機嫌を隠すことなく真意を問うがにこにこと笑い勿体ぶりながらなかなか口を開こうとしない男に若干業を煮やし苛つきを隠さないままユリアは吼える。
「だからなに!はやく言えば!イライラする!大体ボスとあろう御方が何の用でこんな場所に来てんのよ!さっさと帰んなさいよ!!」
「そうガミガミ怒んなよ~。ちゃんとカルシウム取ってる?
それに、名前で呼んでっていつも言ってるだろ?」
それすら気にならないのか、怒号を聞いても変わらない態度で笑みも絶やさないまま。
その姿に、ひとつため息をついて理性を取り戻す。
「…煙草吸えないからイライラしてんの。
ごめん、コウくんに八つ当たりしちゃった。」
「ヘビースモーカーには耐えられない環境だもんな。いいよ、いいよ。
いくらでもお兄さんに当たってきなさーい。
けどそろそろ禁煙しろよ?健康のためにさ」
「…今後の目標にする…。」