俺はまだ君の名前を知らない
『着いたな…』
『わぁ!!』
(やっぱりこれじゃあ親子…)
と、軽く自分に呆れつつも、俺は何かを変えようと考える。
『迷わないように、手、繋ごう』
(こうでもしないと…親子…いやもう、繋いでも親子か…)
と、思いつつも手をうさ子の前に差し出す。
『うん!丁度私も繋ぎたかったの!』
と、うさ子は俺に笑顔を向けて、手を繋いできた。
(何か…心臓撃ち抜かれた気がす…あ、考えないようにしねーと…このまんまだと、俺の忍耐力とか理性とか鍛えるデートに成る…)松葉くずしは覚悟を渋々決めた。
『どれに乗りたい?』
『私ね!観覧車もジェットコースターも乗りたいの!
ねぇ、全部乗っても…『良いに決まってる』
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