いじめ ー昨日までの友達ー
凛は下を向いていて顔を上げない。
でも、ボソボソと何かを言っている。
私は、凛の近くに行き耳をすます。





「・・なぃ・・・私じゃない・・・」
「私は、何もしていない!!!」
凛は声を張り上げて答えた。




みんなは、一瞬静かになったが、またザワザワと五月蝿く騒ぎ出した。
「なにしらばっくれてんだよ!」
「嘘つき!!」
「古城さんに怪我させたくせに!!」








タンッ
「お前らバカちゅうか?凛がそんな事するはずないやろ。」





海が階段を下りて来て言った。



その言葉にみんながいっせいに海を見る。
「でもよ、海。古城さんが言ってたぜ。
大村にやられたってよ。」





「お前ら今まで凛の何を見てきたん?
 凛はそんな事をする奴やったか?」
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