いじめ ー昨日までの友達ー

「ハァ？そんなものいらない！さっさとどっか行ってよ！！」
「そんな・・・」
「ッ！ひどいよぅ諒チャン。私・・・叩かれたんだよ・・・。」
古城が泣きながら訴えてきた。
「凛・・・まさか、本当に・・・？」





凛は、下を向いて唇を噛む。
古城は、クスッと小さく笑う。
『ッ・・ク・・ククク・・アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ！！！！！！』




「「！？」」
「・・・リョ・・諒チャン？」
二人とも私を凄く驚いたように見る。
当然か・・・。
いきなり、私が笑い出したから。
「・・・クッ・・ククク・・」
ハァーやっと笑いがおさまってきた。








「ど・・・どうしたの？諒・・・チャン？」
「きやすく私の名前を呼ばないでくれる？吐き気がする。」
古城に名前を呼ばれた事に苛つき、鋭く言い放つ。
「なっ！」
「私が本当にアンタを信じていると思った？バカじゃないの？私は、凛の親友だ！アンタの事なんかカケラも信用なんてない！！私は、凛を信じてる！！！」






「～ッ！！」
古城は悔しそうに唇を噛んで男どもと教室に戻っていった。

「凛・・・いこ？」
凛に右手を出して問う。
凛は下を向いたまま
パシィィッと私の右手をはらった。
「私は、もうアンタの事親友だなんて思ってない！」
冷めた目でそう言って、１人で教室に向っていった。