いじめ ー昨日までの友達ー
「私、諒チャンのことが心配で後を追って廊下にいったんです。
諒チャンに“大丈夫?”って聞いたら、諒チャン・・・
いきなり、私の頬を叩いてきて・・・。
ッ!そ、そしたら、“お前なんていらないんだよ!”って・・・。」
古城は涙目になりながら話す。


担任は、古城の涙目に気づいて、慌てて座らせる。
「ごめんなさい。辛いのを思い出させて。」
「いえ・・・。」

「ねぇ、諒さん。どうして、そんなことを?」
「私は、何もしていません。」
その一言で教室が騒がしくなった。
「ハァ?何言っちゃってんの?」
「古城さんのこと殴ってたじゃん!」
「しらばっくれんなよ!」
「ウソつき野郎!!」

「みなさん!静かに!!」
担任が声を張り上げてみんなを静める。
「たしかに、私は叩きました。でも、それは古城さんが凛の事をイジメたからです。
私は、悪いことをしたなんて思っていません。」
静まった教室に私の声だけが響いた。
しかし、その静まりを古城が破った。
「何言って、んの?わ、私・・・イジメてなんか・・・ないよぉ!
私は、本当に諒チャンを心配して・・・。」



「も、もういいわ!」
担任が古城を止める。
「諒さん。古城さんに・・・謝りなさい。」
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