いつでもきみのそばに


「舞、生まれてきてくれてありがとう」


舞は俺の言葉を聞いて目を丸くして驚いて。

でもそこから大粒の涙がこぼれ落ちた。


「大ちゃん、ありがとう。本当にありがとう」


俺まで泣きそうになるのを必死に耐えて舞を優しく抱きしめた。


「よしよし」


「もー、子供じゃないんだから」


そういいながらも舞は子供のようにわんわん泣きじゃくってそしていつの間にか寝てしまった。


「どうみても子供じゃん」



俺は舞をベッドに寝かせて静かに部屋をでた。


< 103 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop