いつでもきみのそばに


わたしは、大ちゃんが好きだった。


明るくて真っすぐで、努力家で。

大ちゃんはすごくサッカーがうまかったけれど、それは努力したから。

小さいときからボールを常にもって練習していたのがわたしには印象的で。


最初はできないのが悔しくて泣いていたのにいつの間にかどんどん上手になっていく大ちゃんをみてると勇気をもらえて。


でも、思いを告げることはできなかった。

この関係が崩れてしまうのが怖かったんだ。



大ちゃんにはいじめのこともいわなかった。

クラスは違ったから気づいてないだろうし、心配させたくなかったから。


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