いつでもきみのそばに


「大ちゃん、ありがとね。わたしがしたいことたくさんかなえてくれて。

大ちゃんとの思い出ができて幸せだよわたし」


「俺だって、幸せだったよ」


そう答えたとき舞の体に光がさした。

そしてどんどん透けていく。


「大ちゃん、最後にキスしてほしい」


俺は舞に近づいてキスをした。


唇を離すと舞の姿がなかった。



「舞?舞!!」


俺は必死に叫んだけど、本当はわかってた。


舞は本当にいなくなったんだって。


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