いつでもきみのそばに

前を向く



「ピンポーン」


「はーい、あら大輔くん?」


「突然すいません。舞にお線香あげたくて。ずっとこれなくてすいません」


舞の葬式以来現実を受け止められなかった俺は舞にお線香をあげたことがなかった。

でもこうして一歩前に進むことができるのも舞のおかげだ。



「大輔くん、ありがとね。あの子も喜ぶわ」


おばさんは少し目を潤ませていたけど嬉しそうだった。


喧嘩して舞の家にきたときには仏壇がなかったけれど今日は存在した。

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