いつでもきみのそばに


「舞、遅くなってごめん。俺頑張るから。見守っててな」




「不思議なんだけどね、最近まであの子がこの家にいたような気がするの」


お線香をあげおえておばさんが淹れてくれたお茶を飲んでるときにおばさんがそう口にした。


「え?」


「おかしいでしょ?もう3年もたつのに」


「いえ。俺もそんな気がしてました。それに今だって舞はずっと近くで見ててくれてると思います」


半年間舞がいたという記憶はみんなから消えてしまったらしい。


あのあと教室に戻ると舞が座っていた席はなくなっていた。


それに対して誰もなにも不審に思っている様子はなく、いつも通りだった。

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