いつでもきみのそばに


大ちゃんへ


驚いたよね?ごめんね。
伝えたいことがたくさんありすぎて、でも伝えられる時間がなさそうなので手紙にしました。

大ちゃん、まずは本当にごめんなさい。突然消えてしまうこと。
大ちゃんの前に現れたことが正解だったのか、今でも正直わかりません。

残された立場の人がどんな気持ちなのか、それは死んじゃったあとみんなのそばにいたからわかってた。それをもう一度経験させてしまって、本当にごめんなさい。


でも、それでもわたしは嬉しかった。

大ちゃんが笑うようになって、前向きに生きるようになって。
それを近くでみてこられたこと、本当に嬉しかった。


わたしね、大ちゃんの幼馴染でよかった。

わたしの13年間とこの奇跡のような半年間。

大ちゃんのおかげでずっと楽しかったよ。

< 147 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop