いつでもきみのそばに


俺は涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになりながら紙袋に手を伸ばした。

あけてみるとそこにはサッカーボールが入っていた。

そしてそこにも手紙がついていた。





おせっかいでごめんね。
でもね、わたしやっぱり大ちゃんにサッカーをもう一度やってほしかったの。

わたしのせいでやめちゃったことがどうしても悔しかった。

大ちゃん小さいころからいってたでしょ?

「僕の夢はサッカー選手になることだ」って。

小さいころから陰でずっと努力してきたの知ってるよ。
大ちゃんがサッカー大好きってことも。

大ちゃんの夢はわたしの夢でもあったの。

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