いつでもきみのそばに
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あれだけ泣いたはずなのに、溢れる涙をとめることができなかった。
サッカーボールを抱きしめながら声が枯れるくらい泣いた。
なんで俺は意地をはってたんだろう。
舞はずっと俺のこと応援してくれていたのに。
文化祭のときだって俺のために泣いてくれた。
舞が生きているうちにサッカーをしている姿をみせてあげたかった。
俺がへたくそなときからずっと近くで見ててくれてて、練習をみてるだけなんてつまらなかっただろうににこにこしながら頑張れって応援してくれた。
舞のためにやめたなんて、そんなの舞に失礼だった。
舞はそんなこと一度だって望んでいないのに。
俺はいてもたってもいられなくなってサッカーボールを手に外にかけだした。