いつでもきみのそばに
「なあ光。俺、お前には生きててほしい」
「とも、き?」
なんでこのとき友達の姿がみえたのか俺にはわからない。
菊池さんと違って友達がみえたのはそのときだけだったから。
でも、俺は智樹の言葉があってこうして生きている。
大輔に言った言葉は、自分自身にもう一度言い聞かせた言葉でもあったんだと思う。
きっと死んだ人間からしたら自分を追って死のうとするなんて悲しいだけなんだろうから。