いつでもきみのそばに





「大輔、今日部活休みだよね?どっか遊びいかない?」


菊池さんがいなくなってしまってから5ヶ月の月日が過ぎ、俺たちは高校2年生になった。


「おう、いいね。いこうぜ」


菊池さんが消えてしまった日、大輔と屋上で話してから大輔は一度も涙をみせていない。


弱さをみせるどころか、サッカーをはじめてから毎日のように生き生きしていて楽しそうだ。


いいな。素直にそう思った。


智樹が死んでしまってから友達というものを作らなくてふさぎこんでいた俺。

でも大輔をみていたらそんな自分がバカバカしく思うようになっていて。


「智樹、俺もがんばるわ。お前の分まで生きるからな」


大輔のようになにか熱中できるものを探してみよう。


俺はそう思いながら前を走る大輔の姿を追った。

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