いつでもきみのそばに


「わたしのこと考えてたの?」

「そうそう」

・・って、え?

いま舞の声がした?

そう思って後ろを振り返ると制服姿の舞がたっていた。


「は?え?舞?」


「大ちゃん、どうしたのそんな慌てて」


「え?幽霊?」


「失礼な。ちゃんと足あるし。それより早くいかないと入学式早々遅刻するよ?」


意味がわからない。


舞がいる。


あの日死んでしまったはずの舞が。


< 5 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop