いつでもきみのそばに
「そっか」
俺はそれしかいうことができなかった。
なんとなく別の理由がある気がしたのに、深く聞くことが怖かった。
「ありがとうございましたー!」
ボーカルの人がそういうとほかのメンバーもお辞儀をしてステージ横にはけていった。
「違うところいこっか」
「うん」
さっきまでステージにいた人たちが降りてきて同級生たちと話しているのかやけに盛り上がっていて。
なのに俺と舞は無言だった。