いつでもきみのそばに
「どうしたの?」
「いや、文化祭のときごめん。舞のこと突き放すようなこといって」
「ううん、大ちゃんのせいじゃないよ。私こそごめんね。大ちゃん避けるみたいにして」
「舞・・なあ、どうしてあのときいきなりサッカーの話なんて?」
「大ちゃん、何も覚えてない?」
「え?」
なんだろう。俺はなにか大事なことを忘れてしまっているんだろうか。
「体育館で3年生がバンドやってたじゃない?」
「うん、やってた」
「そのとき歌ってた歌」
「歌?」
そういわれて思い返すとメロディーが頭の中に流れてきた。
でもそれがなんなのか俺にはわかんなくて。