いつでもきみのそばに
「渡曾くん、ちょっと練習しない?」
もう少しでリレーというときに先輩から声をかけられた。
いまは黄緑色は総合2位。
あのあとも二人三脚、ムカデ、借り物競争、綱引き、騎馬戦などがあり、お昼休憩も終わって残ってるのは障害物競走と400mリレーだけだった。
この学校は色対抗のためクラス全員リレーがなくて、400mリレーがトリだ。
そしてチームが何組かある中でさらに俺たちは最後。いわゆる大トリだった。
その中でもアンカーをつとめる俺はすべての鍵を握っているといっても過言ではない。
ほかの色のチームをみるとだいたいアンカーは3年生だった。