いつでもきみのそばに
「大丈夫、渡曾くんなら」
緊張している俺に先輩たちはそういってくれる。
「それに俺たちが1位で渡すから。それをつないでくれたらいいよ」
その言葉に2年の先輩もうんうんと頷いてくれた。
かっこいい。そう思った。
ここまできたら信じるしかない。前を向くしかない。
障害物競走がおわり黄緑は変わらず2位。
残るはリレー。
同じ黄緑色でほかのチームにいる1年生とがんばろうなと励ましあって。
「いちについて、よーいドン」
いよいよスタートだ。