桜の木の下で
2人のところに戻っても、
菅田さんとはあまり話さなかった。

なんで菅田さんを好きになってしまったのだろう?
時々みせる優しい笑顔にキュンとしてしまう。
でもその笑顔は、私ではなくて
佐藤先輩をみてなのだから辛すぎる。

私……。こんなに喜怒哀楽が激しかった?
菅田さんといるといつもの私でいられなくなる。
もう~。
ほんと嫌だ~。

ドーン。
ドーン。

「綺麗だ~」

花火は綺麗だった。
何も考えたくはなくて、ただ花火を見つめていた。
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