双星の煌めきは月夜に魅せられて


車でこんな体験するなんて……危なさすぎる。



「止めてよ!ぎゃー!」


「ははっ、お前めっちゃ動揺してる……っ」


「笑うな!」



私の慌てる姿に優生はケラケラ大笑いする。


おのれ、優生……!


こんなにも平然といられるなんて、優生は暴走に慣れているってこと?


暴走って結構の頻度でやってるのかな。



「あーやっぱ、暴走はそうでなくちゃな」



下唇をペロリと舐めながら挑発的に噛み締めて言った優生にとても大人の色気が漂う。


見た目が硬派だから、真面目なオーラの人がこんな表情をするって結構のギャップだ。



「何がそんなに楽しいのよ……」


「警察に捕まるかもしれない。それだけでも堪んないスリルだろ?」


「まさか……それだけのために」


「そうだ。桜蘭の情報がバレるかもしれないというスリルもあって良いだろ?」

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