双星の煌めきは月夜に魅せられて
とはいえ、私たちはまだ高校生だから依頼されることもそこまでないのだけれど。
でもそのおかげか分からないけど、あれ以来パパが倒れることはなかったし、私たちの選択が合っていたということだろう。
Sと捜査官は互いに信頼することが重要となってくる。
そしてそんな簡単にSを作れないのだ。
信頼しきれてなかったら、情報入手のための取引を失敗したり、Sが音信不通だってあり得ることだし、情報が偽物の可能性もあるから。
その分私たちがSならば、そのような心配もないわけで、向こうからしたら美味しい話だ。
「おはよ〜!」
教室へ入ると、早速親友の姿を見つける。
朔夜も引き連れ、親友の元へ向かった。
「おはよ、月那ちゃん!」
「「え、何があった?」」
親友である、百瀬(モモセ) なずなとは同じクラスの同級生。
とても優しくて可愛らしいクリッとした目が特徴的な彼女。天使みたいだということで私と朔夜は溺愛している。
しかし、なずなは可愛いらしい風貌からは想像できないが、暴走族と関わりを持っているのだ。