双星の煌めきは月夜に魅せられて






「今日は早いんだね〜!ツキはいないの?」


「ああ、月那ならまだ学校に野暮用があるらしい」



月那の行動は俺には理解不能なので、俺はいつも何をするのか聞かないようにしてる。


この前なんかアラビア文字みたいな文章を読んで、クスリのこととか調べてたみたいだし。


次元が超えすぎてて遠くに感じてしまうから。


俺はそれだけの理由で背中を向いて、気にしないようにしている。



「……」



父さんはもちろん大事だ。


だけどそれ以上生まれた時から一緒の月那。


大事な妹とこれからもずっといたい。


幼稚園の頃みたいにバカやって笑い合いたい。


なあ、そう願うのはダメなのか?

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