双星の煌めきは月夜に魅せられて
今でも仲良いと言われれば仲が良いとは思うけど、月那が飾ったら意味ないじゃないか。
本当の心を片隅にしまっていたら、お互い信頼してるって言わないんだぞ?
なあ、どんな月那でもいいから
本当の笑顔を、素顔を見たいよ。
「サク?」
「あ、いやなんでもない」
光希は納豆わさび味のポテチの袋を開けて、ゴクリと息を飲んでから一枚口に入れた。
これって月那がよく食べるポテチだったはずだ。
もしかして光希って……。
「美味しい?」
「うん、めっちゃ不味い。よく食べられるよね〜」
水を一気飲みした光希はげんなりしながらそう言った。
顔も青白いのは気のせいじゃないだろう。
俺は近くにある椅子に座って、ぼんやりと天井を見上げていた。