双星の煌めきは月夜に魅せられて

「おめでとう〜!!ちなみに誰なの!?」


「えっと……」



いつの間にそんなに進んでたのか。


想像はできてた、いつかなずなはその気になる人と付き合うって。


だって、デートまでした仲だから。


ただ、ペースが思いの外早くてびっくりしてしまった。



「……おめでと」


「ありがとう、朔夜くん!」


「末永く幸せに」


「それを言うのはまだ早いよ!」



ぷくっと頰を膨らませて不満をぶつけるなずなに思わず吹いてしまった。



「……朔夜くんって髪切った方がかっこいいよね」


「その言葉は彼氏に言いな」


「か、彼氏……は髪が短いから大丈夫なの!」



本当にこの子は彼氏でもない友達なのに簡単にそういうことを言うんだから困るよ。

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