双星の煌めきは月夜に魅せられて
休日というのもあり、用を済ませても暇だった私たちは、近くのショッピングモールに行くこととなった。
まず最初は、夕飯の買い出しから。
パパは今日も帰ってこないため、私たちが作ることになる。
「朔夜、何食べたい?」
「月那は何がいい?」
出されたものはちゃんと食べるし好き嫌いもないから、何でもいいな。
特に何か食べたいという気分でもない。
「⋯⋯何でもいいよ」
「それが一番困る」
「朔夜だって、あたしがそう答えるのわかってたでしょう?」
結局、和食に決まって、足りない食材を買い物かごに詰め込んだ。
少なかったというのもあり、片手に収まる程度になった。
この程度なら朔夜に頼まなくても良さそうだ。
「他に買いたいものでもある?」
「ない」
「じゃあ、帰るか」