双星の煌めきは月夜に魅せられて
休日が明けて、今日からまた学校。
今日は私と朔夜のお披露目の日でもあるのだ。
「えええええ!!!誰!?」
「めっちゃイケメンなんだけど、転校生?」
「いやでも、うちらの制服着てるよ!!」
朝、朔夜は眠たそうに欠伸をしながら登校した。
やはり、朔夜のイメチェンに女子の目線が釘付けだ。
「月那ちゃん!黒くなったね!」
「うん!なんか茶色飽きてきちゃって、地毛の色の方が安心するね!」
「そっちの月那ちゃんも私は好きだよ」
「ありがとう〜!なずなぁ!」
なずなには毎朝癒される。
なずなは今でも彼氏と順調だそうだ。
聞いてるこっちが幸せになれるよ、イラつきが全く生まれないってどうなの。
とてもいいカップルだと思う……といえば朔夜に失礼だから言わないけど。