双星の煌めきは月夜に魅せられて

ドアを開けたら、幹部勢ぞろいで椅子に腰かけていた。



「あれ、皆そろってるって珍しくない?」


「え、ツキ?黒にしたんだね~!似合ってるよ~!」


「光希、ありがとう!」



私がそう言えば、光希は私に近づいてぎゅっと手を握った。


そして、その手をぶんぶん振り回す。


最近の光希は私に触れることが多い。


今みたいに手を触れてきたり、抱きしめたり、ただ単に人肌恋しいのかななんて思いながら、私は微笑んだ。


光希は可愛い顔立ちだから、なんだか弟をなだめているような感覚だ。



「よお、月那。久しぶりじゃねーか」


「よっす、凜太郎!」



凜太郎はつい最近までテストだから、顔を覗かなかったのだ。


赤毛なのに、随分と真面目な人だ。


本人曰く、凜太郎の学校はとても自由な高校で他にも赤毛の人は何人かいるらしい。


頭がいいからこその自由という感じで、別に荒れているわけではないそうだ。
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