双星の煌めきは月夜に魅せられて

「来週からテストじゃない?
明日からまた学校始まるし、桜蘭のとこ行く?」


「うん、行く」



今日はもう遅いし、エレナの件については追々話せばいいか。


私は朔夜に早く寝るよう念押しをして部屋に戻った。



「……」



ベッドに寝っ転がって、最初に思い浮かぶのは捜査のこと。


その後は必ずといっていいほど優生のことだらけ考えてしまうようになった。



改めて考えると、私どうして今まで気づかなかったんだろう。


疑問には思ってたけど、恋愛小説や、恋愛心理学、恋愛に関する本をたくさん読んできたっていうのに。



明日は桜蘭に行く。


優生も来るとなると、どんな顔で接すればいいんだろう。


ううん、そんなの考えなくてもいつも通りでいいんだ。



それよりも明日はからテスト一週間前なのだから、軽く勉強でもしなければ。


勉強しなくても1位は取れるのだが、最近授業で寝てることが増えたので、教科書を読んでおこう。


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