双星の煌めきは月夜に魅せられて
もちろん、男性に耐性のない私は必死に耐えることしかできなくて。
「僕はそれよりもツキと一緒がいいんだけど」
「……っ、ちょ」
甘えるような声にくらりと目眩がしそうだ。
さらには周りには聞こえないように、小声で囁くものだから、心臓が破裂しそうだった。
「ねえ、ツキはもう気づいてるんでしょ?」
もしかして……私を好きだってこと?
私の自惚れではなかったのだと安心するのと同時に、胸のドキドキが止まらない。
「……その顔は気づいてる。じゃ、遠慮しなくてもいいよね」
「何、に……?」
戸惑う私にフッと可愛らしい容姿とは思わせない、色っぽい笑みを零せば、
「優生。今日は僕が送るからね〜」
「え、月那は光希の運転が駄目だったん「だいじょーぶ。安全運転するし」
光希は私の腕を掴んで、立ち上がった。
「光希……勉強は?」