双星の煌めきは月夜に魅せられて
そうと決まれば、この後早速朔夜と作戦会議をしなくては。
『……いつも悪いな』
「私達が頼み込んだことなんだから、気にしないでいいよ"パパ"」
刑事の顔とは一転、パパは穏やかだけど申し訳なさそうに言った。
……ありがとうパパ。
私達なら大丈夫だから。
「今日は帰れそう?」
『分かんないな、だけど必ず家には戻るからな』
「うん、気をつけて」
それだけ言えば、私は電話を切ってスマホを机の上に戻した。
「朔夜!」
私は隣の部屋にいる朔夜の方へ一目散に向かったのだった。