双星の煌めきは月夜に魅せられて
「そう。三日後の水曜日。時刻はまだ未定だけど、私と朔夜は朝からここにいるつもりよ」
「学校は?」
朔夜が不安そうに聞く。
おそらく休むことで勉強についていけなくなるのが心配なのだろう。
「休むに決まってるでしょ?勉強なら、私が教えるから心配いらないよ」
「……本当に頼もしいな」
「私は喧嘩とか全くできないから、その代わり逮捕貢献してね」
「おうよ」
朔夜も頼もしいよ、私達で不可能なことなんかないって実感するよ。
「じゃあ、時間ないわけだな。桜蘭総動員して、アイツを捕まえるぞ!」
「「おう!」」
「エレナの想いに応えるぞ!」
……よかった。優生が壊れなくて。
優生が喝を入れて、皆で気合いを入れる。
私はそんな皆を眺めてある決意をした。