双星の煌めきは月夜に魅せられて
「僕がずっと穏やかだと思った?強行突破くらいさせてもらうよ」
「千尋さん……?」
向こうの人達は千尋の意思を感じ取ったのか、狼狽えている。
その隙を狙い、他のメンバー達も次々と倒していく。
「千尋……てめえ!!俺をハメやがったな!?」
「僕は桜蘭だ!あんたの手下なんかじゃない!」
「てめえ……どうなるか覚えてろよ」
「いいよ、別に。だって僕には仲間がいるから。
桜蘭だけじゃなくても、ね」
かっこよく豹変した千尋が顎で示したのは、先程三村が入ってきた出入り口の方。
もしかして……!
後はもう大人達に任せてもいいんだ……!
「動くな!警察だ!」
「関東信越厚生局 麻薬取締部です!」
パパを筆頭に、続々と最強の味方がやってきた。