双星の煌めきは月夜に魅せられて
大の大人が小さな少年に簡単にやられた。
ただ者じゃないと思った他の2人は逃げるようにその場から去ろうとしたが、
「おっと、逃がさないよ」
少年が見逃すわけもなく、同じように気絶させた。
『あんた、また気絶させたの?』
「大丈夫、すぐ目覚めるから」
女は呆れた声を出しながらも、通報は済ませたと少年に報告をした。
しばらく立っていると、遠くからサイレンが聞こえてきた。
そろそろ警察が来るだろう。
「コイツらか?」
「ああ、覚醒剤所持してた。残念ながらシロだったけど」
「いや、でもナイスだ。コイツらも一応ヤクザだ」
「そっか」
警察とは顔見知りである少年は、会話を交えながらも男達の身柄を引き渡す。
すると、男達は手錠の感触で意識を取り戻した。