双星の煌めきは月夜に魅せられて
なんか、楽しみだな……。
ウキウキし始めて、軽い足取りで待ち合わせ場所に向かった。
「月那ちゃん!」
「あれ、もう着いてたんだね!」
今日は光希の両親が経営しているカフェでのんびり女子トークをする予定。
ちなみに、桜蘭がなずなに謝ったカフェと同じ場所だ。
そして他愛ない話をしていくと、胡桃もやって来て、早速目的地に向かった。
「で?今年で(仮)が取れる組長さんとは順調なわけなの?」
「いやいや、そもそも付き合ってないから……!」
「でも、こないだ久しぶりに覗いたら、満更でもない顔でなずなの話してたわよ」
「胡桃ちゃん……っ」
なずなは3年経っても相変わらず天使だ。
むしろ天使度が高まったんじゃと思うくらいだ。
天使度のエボリューションにメロメロにならない方がおかしいに決まってる。