双星の煌めきは月夜に魅せられて

「断ってみたら?ほら、押してダメなら引いてみるってあるじゃん」


「でも、それあまり効果ないんでしょ?だったら、やらない方が良いわ」



実際引いてみたら、そのまま終わったというパターンは珍しくない。


そして今は押しては押して、少しでも鈍感な優生に伝わるように努力しているんだ。



「月那は優生とどうなりたいの?付き合いたいんでしょ?」


「そ、それは……もちろん」


「だったら、あれこれ言わないでとりあえず試すのみ!いちいち現実論言ったって、何も変わらないからね!」



もし結ばれる可能性が1パーセントと言われたら頑張らないのが私の中の普通なのだ。


だって99パーセントという確実である、結ばれない未来のために頑張る必要はないのだから。



例え1パーセントでも……それでも付き合いたい。


だったら可能性にすがるために行動した方がいいんじゃないのか。



「……わかった。やってみる」


「うん、頑張ってね!良い報告を期待してる!」


「優生くんも月那ちゃんがいつまでも側にいてくれるわけじゃないんだから!焦らせちゃおう!」
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