双星の煌めきは月夜に魅せられて







それから2週間が経過した。


大学も違うわけだし、優生からの誘いを断るの初めてなのが大きかったからか。



「連絡すら取ってないって何……」



会えないのはまだ全然我慢できる。


だけどこんな長い期間、連絡を一度してないのが初めてだったのだ。



「なあ、これわかる?」



重いため息を吐く私の隣から朔夜の声が聞こえる。


朔夜はそんな私にやれやれと呆れ笑いをするものの、大学の課題を机に置いた。



「流石にそこまで専門的なことはわからないわよ」



朔夜は優生と同じ大学の薬学部に進んで、私とは違う大学。


私は文系の進路に進んだから、理系科目の内容をまだ覚えているか不安だ。



「見るだけでいいから」



そして元々勉強が苦手な朔夜が大学入試に合格できたのは、私が受験勉強を放り出して徹底的に教えたからだ。


高校の先生に国内最難関の大学の医学部を狙えとか言われたけど、私はそこには興味なかったのだ。
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