双星の煌めきは月夜に魅せられて
気分転換でも見てみようと課題を見てみると、高校よりも専門的な内容の化学だった。
このくらいの問題なら普通に解ける。
「これはね……」
朔夜は大学に通うようになってから、こうして質問する頻度が増えた。
将来に備えて、今からかなりの量を勉強している。
成績も良かったら教授からも就職の推薦がもらえるし、損はないだろう。
「文系なのに化学とか物理もできるって……」
「これくらいが私にとってちょうどいいの」
「嫌味だ」
朔夜が頑張ってるのは胡桃との未来貯金のためでしょうが。
私は知ってるわよ。
その発言も私からすれば羨ましいのだ。
「あ、そういえば優生が月那のことで話してた」
「本当に!?」
もしかしたら何か進展あったりするのかな。