双星の煌めきは月夜に魅せられて
一方の月那は相変わらずのこと、光希と仲よさそうに話している。
厳密には違うがカップル2組を眺めていたらげんなりしてきた。
「取り込み中悪いけど、コーラいるか?」
「エレナいる?」
「んー、じゃあ貰おうかな!」
「じゃあ取りに行ってきます」
俺はやっぱりエレナは苦手だと思いながら、幹部室を一旦後にした。
エレナは世間一般では可愛い方だろう。
愛想の良い笑顔で周囲を照らしている。
しかしなずなを陥れる性格ブスだ、俺はそれを思えば苦手というか生理的に受け付けられない。
エレナの笑顔を見るだけで、多少の吐き気すらしてくる。
「朔夜コーラ良いって?」
「いいだってさ」
それだけ言い残して、俺は外へ出た。