双星の煌めきは月夜に魅せられて


「用事って?」


「きっと三村胡桃として動く用事じゃない?
都合のいい展開なら麻薬売買とかさ」


「……!」



それが当たってたら、捜査が一気に進む。


俺が全力でエレナを追えばきっと……!


まるでシンクロしたかのように、月那は微笑みながら俺にこう言った。



「朔夜に三村胡桃について頼みたいのよ」



月那の頼みを聞いて俺は期待で胸がいっぱいで、暴走の日はまだかと待ち遠しかった。


そう思っていた矢先だった。


数日後、いつも通り学校に行った時のこと。



「おはよう!月那ちゃん、朔夜くん!」


「おはよ〜!」


「……はよ」



いつもよりウキウキしていてどこか落ち着きのないなずながそこにいて。


月那がすかさず「どうしたの?」と尋ねた。

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