秘密の抱き枕
「おお輝来君!今日もイケメンだね~。」

自分もイケメンのくせして……。

「あはは、カメラマンの方にそう言っていただけて嬉しいですよ」

でもカメラマンの人ほんとに大人の漢って感じがしてかっこいいよなぁ……なんか鳴と反対だな…いやいや、まて、今は鳴のことは考えるな。集中集中!!

「じゃあ撮るよ!はいポーズ!」

そして俺はカメラのフラッシュと共に仕事の世界に入り込んだ。


「よし。こんなもんかな。お疲れ様輝来くん。」

「お疲れ様でした~。」

やっと終わった……今日はやたら撮る回数多かったな……。まあいいや。さっさと帰ろ。


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「ただいま~」

……返事がない。鳴にはこの部屋をでるなと言っているし、鍵はかけて出ていったはずだ。

まさか鳴に何か…っ!!

「鳴!!」

「ん……んん~」

まさかこんなことがあろうとは。

なんと鳴はぐっすり眠っていた!!

「なんだよもう……まあ起こすのも悪いかな…」

床で寝ている鳴を見ていると、なぜか微笑ましい気持ちになってくる。俺にも母性本能があるのだろうか?

まあいいか……俺は荷物を置き、部屋着に着替えると、鳴の横に腰を下ろす。

そして鳴の髪をそっと耳にかけてやる。そして毛布をかけ、鳴の横にそっと横たわる。

……あれ、だんだん眠くなって………
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