秘密の抱き枕
「ただいまぁ……。」

俺は高校に入ってから一人暮らし。帰ってくる声なんてない。

そろそろ飯時ということなのだが……冷蔵庫は何も無い。

「コンビニでも行くかなぁ……」



「ありがとうございました~」

これで今晩の分と明日の分は買ったし……明日は確かスーパーで安売りセールしてハズだから買いだめしておかないとな……

1人そんなことを考えながら家に向かってると……

「ねぇねぇそこのお兄さん。僕を拾わない?」


……………は?なんだコイツ?今なんて言った?あ、これは俺に向かっていったわけじゃないのか。そうだそうだ。そういうことにしよう。俺は何も聞いていない!!

「聞いてるの?お兄さん。僕を拾って?」

爽やかな笑顔でそう言われる……

「あの……どなたですか?」

「え?僕?僕はね、鳴っていうの。お兄さん僕のことひろってくれる?」

「え、あ、え?」

どういうことだ。訳が分からない。拾ってくれってなんだ?え?

「で、どうするの?お兄さん。僕を拾ってくれる?」

「あーもう!わかった、わかったから。」

「え、ほんと!?ありがとう!!」

ほんとになんなんだこいつ………
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