秘密の抱き枕
「ふぅ………」

ゆっくりとため息をつく。まさかこの俺が人を家に入れることになるとはな……まあ数日経てば帰るだろう。

さぁ、勉強するかな。

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「ん?なんだ、もうこんな時間か。……そろそろ寝ようかな。」

そして俺はベットに入る。そして……

ぎゅー

抱き枕に抱きつく。

俺は何かを抱いてないと不安で仕方がない。怖くて仕方がない。だから俺は抱き枕を使う。

アザラシ型の可愛くて抱きやすくて抱き心地が最高の抱き枕。これがあるから俺はぐっすり寝ることが出来る。


さぁ。明日は確か安売りセールと、雑誌の撮影があるはずだからゆっくり寝よう。


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鳴side

キィ……

「きーくんもう寝ちゃった?…………抱き枕…」

あんなにかっこいいきーくんにも可愛い一面があるんだね……

僕はそっときーくんのベットの中に入る。バレないようにそっと抱き枕をどかし、きーくんの背中に腕を回す。

いい匂い。

「今だけは、起きないでね。きーくん。」

そう言うと僕はそっと額にキスをした。

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